お母さんを泣かせてしまった。
原因を作ったのは私だ。
事のきっかけは私が「ママは卒業式に参加しなくていいよ。弟だけで十分んだから」と言った。
別に悪気をもって言ったんじゃなかった。
けどそれは、かえって刃となってお母さんを傷つき泣かせてしまった。そして私にこう言った。
—「親を軽蔑してるのか!私と一緒に出かけるとメンツがないから?あんたのお父さんからも同じ扱いを受けて 悔しかったし悲しかった。」
—「電車の中にいた時、あんたが倒れないように あんたの手をとって手すりに近づけてたのに、あんたは手を払った。まるで私を他人扱いしてるみたいに。どれほど悲しかったか!ずっと...我慢してた..」
話しを聞き終わり 私はすぐ土下座した。
「ごめんなさい!私の間違いでした。心配させてごめんなさい!ちゃんと反省します!」と言った。
我ながら恥ずかしい...自分を殴りたかった。
なりより私が一番悔しかったのが
こんなにも近くにいて
何も気づいてあげれなかったこと
傷つけてしまったことだった。
軽蔑するつもりなんて全然なかったのに、無意識にそういう行動をしてしまったことに怒りを覚えた。(これも先祖の影響なのだろうか)
その上、いつのまにか自分が一番嫌いな人間になっていた。
傲慢で無知な人間に....
自分が無知すぎて 本当の親孝行の意味さえ知らないと自覚した。金だけで解決しないんだよ
こいういうことは。
いつこんな人間になってしまったかと考えた。
そして、日本にいた時の自分の姿が思い浮かんだ。
そうだよ その頃だよ
みんなから変な目で見られるのが怖くて
お母さんのことを無視し始めたんだ
なんて酷い事をしてしまったんだ私は...
ブラジルで暮らし始めて、もうあの頃の自分は死んだと思ったけど、まだ私の心の底で生きていた。
かと言ってあいつを殺してはいけない、手を差し伸べないと。お母さんと同じに。
そしてママへ
叱ってくれて ありがとう